法律上はどちらも「賃貸借契約」です
マンスリーマンションとシェアハウス。
名前も用途も似ているこの2つですが、法律上の分類ではどちらも“賃貸借契約”に基づく住まいです。
つまり、民泊やホテルのような「宿泊契約（旅館業法）」ではなく、あくまで「住居として借りる」形になるため、住民票が取れたり、長期滞在が可能だったりといった特徴があります。
シェアハウスとマンスリーマンションの違いは「住まい方のスタイル」
法的には共通でも、実際の暮らし方や目的は大きく異なります。
| 項目 | シェアハウス | マンスリーマンション |
|---|---|---|
| 契約形態 | 普通借家 or 定期借家 | 定期借家契約が主流 |
| プライバシー | 個室＋共有スペース | 完全個室・他人と接しない |
| 居住スタイル | 共同生活／住人同士の交流も可 | 一人暮らし／ビジネス向け多い |
| 家具・家電 | 基本完備（共用含む） | フル完備（専有） |
| 契約期間 | 1ヶ月〜長期 | 1ヶ月〜数ヶ月 |
| 対象 | 学生、若者、上京者など | 出張、研修、法人利用者など |
シェアハウスは“生活に寄り添う”、マンスリーマンションは“ビジネスに便利”
シェアハウスは、共用スペースをシェアしながら暮らすスタイルのため、生活コストを抑えたい人や、初めての上京で交流も欲しい人におすすめです。
初期費用も少なく、月5万円前後から住める物件も多く、学生や若手社会人に人気です。
一方、マンスリーマンションは完全個室でプライベートが確保されており、ビジネス利用や短期出張、法人契約向けに便利です。
家具家電が揃っていて、ホテルより安価に住めるのが魅力です。
民泊やホテルとの違いにも注意
どちらも「賃貸借契約」なので、民泊（住宅宿泊事業法）やホテル（旅館業法）とは別モノです。
たとえば「1週間だけ借りる」といった極端な短期滞在は、本来できません。
短期利用OKと書かれていても、基本は「30日以上の契約」が前提となっています。
上京・一人暮らしの入口として、シェアハウスは優秀な選択肢
不動産の基本として理解すべきなのは、“シェアハウスもマンスリーマンションも、住宅契約である”という点です。
その上で、費用・交流・生活スタイルを重視するならシェアハウス、静かに一人で暮らしたい・法人契約が必要ならマンスリーマンションが適しています。
特に初めての一人暮らしや上京には、敷金・礼金不要で費用を抑えられるマンスリー型のシェアハウスが入りやすく、柔軟に住み替えもできるためおすすめです。
