【ホテル高騰で“マンスリー”という選択】
池袋3ヶ月。ちょっとだけ、自分に戻れた話。
「東京本社で3ヶ月の研修です」
ある日、上司から告げられた異動。
東京本社での3ヶ月間の研修。
宿泊先の候補は、都内のビジネスホテル。
でも…東京のホテル、今ほんとに高い。
3ヶ月なんて泊まったら、すぐ何十万って飛んでいく。
それに、洗濯は?食事は?くつろげるスペースは?
「ここに住んでる」って感覚が欲しかった。
そう思って見つけたのが、池袋のマンスリーマンションだった。
暮らすように泊まれる池袋の部屋
池袋駅から10分くらい歩いたところにある、
少し静かな住宅街の1K。
家具も家電も揃っていて、すぐに生活を始められた。
洗濯もできるし、ネットも使える。
自分のペースで過ごせる空間があるって、
それだけで東京での暮らしが、ぐっと身近になった。
土日は、池袋の街を歩いてみた
平日は研修。朝出て、夕方帰る生活。
でも土日になると、どこか出かけたくなった。
最初は駅周辺の家電量販店やカフェ、
そのうちサンシャイン方面を歩いていたら、
裏手の公園で何やら賑やかな雰囲気が。
どうやら**コスプレイベント「acosta!」**が開催されていたらしい。
アニメのキャラ、ゲームの世界観、笑顔があふれる空間。
なんとなく、見てるだけで嬉しくなった。
学生の頃、ちょっとハマってたあの感じを思い出した。
気づけば、池袋が好きになっていた
近くの定食屋で食べたボリューム満点のハンバーグ定食。
夜にふらっと入った焼き鳥屋の、あの炭の香り。
どれも、東京なのに、どこか“暮らし”を感じる味だった。
週末の公園、偶然交わした会話、
同じものを好きな人たちが集まってる空気。
池袋って、どこか居心地がいい。
派手じゃないけど、自由で、少し懐かしくて。
気がついたら「帰ってきた」みたいな感覚さえあった。
そして、研修が終わる日
3ヶ月はあっという間だった。
また地元の支社へ戻ることになったけれど、
心のどこかで、**「いつかまた池袋で暮らしたい」**と思っている。
マンスリーだからこそ味わえた、
ただの出張じゃない、ちょっとリアルな東京生活。
ホテルだったら、絶対に気づけなかった日常が、
この池袋にはあった。